2010年4月6日火曜日

ポルトガルを旅してのトイレ考(2001年8月)

 2001年6月ポルトガルを旅して、トイレについて気が付いたことを記してみよう。

 欧米のトイレではよくあることだが、ポルトガルでも男性用小便器の朝顔の位置が高い。ポルトガル人は日本人と同じくらいの体格で、そんなに大柄でもないのに矢張り高い。子供用に低い小便器もあるが、大人が使うには少々抵抗がある。若い時なら上向き放水も容易だが高年ともなるとそうも行かぬ。精一杯爪先立ちして朝顔に注ぎ込むことになる。

 ポルト市からリスボンへはポルトガル国鉄Caminhos de Ferro Portguesesで移動した。車両後部のトイレで小用を済ませたが、通常在るべき位置に放水ボタンが見当たらない。あちこちと見渡すうちに足元に突起ボタンを見つけた。ドンッと踏み込むと勢い良くフラッシュして洗い流してくれた。そういえばシベリア鉄道でも同じような記憶がある。

 ポルトガル南東部エヴォラの町で、地元民が多く集う食堂に入る。この店のトイレは中近東・インド方面でよく見かける前向きにしゃがむ型式である。和式に似ているが所謂「金隠し」は無い。ヨーロッパといっても必ずしも全部が座式の洋風便器ではないことが判った。

 帰路アムステルダムの空港トイレで気付いた事がある。洗面所の大鏡の横に目線の高さで一見ティッシュ・ペーパーの自動販売機のような機器が取り付けられている。良く見るとコンドームの自販機である。しかも寸法別に大小の選択ボタンまで設けられている。

 フランスの高校ではエイズ予防のためとして、生徒にコンドームを配布するというニュースを聞いたことがある。性に対して随分あっけらかんとしたものだと思う。

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